【1000時間も不要】エンジニアの転職に必要な勉強時間と現役エンジニアの平均勉強時間|就職・転職者職業ガイド
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- ・エンジニアになるには何時間くらい勉強が必要?
- ・エンジニアになった後の勉強は大変?
- ・ほかのエンジニアはどれくらい勉強してる?
IT業界では、「エンジニアに転職するには1000時間の勉強が必要!」とよくいわれています。そのような意見を聞くと、「あと何日・何年続ければ良いんだろう…。」と不安になりますよね。
実際、「エンジニアってそんなに勉強しないとなれないの?」といった相談が弊社に寄せられることも多いです。
目次
1.エンジニアになるための勉強時間は0〜200時間
先にお伝えすると、弊社がこれまで未経験者の転職支援をしてきた経験上、エンジニアへ転職するのに1000時間もの勉強は必要ありません。
むしろ、1000時間より少ない時間で転職する方のほうが圧倒的に多いです。
ただ、必要な勉強時間は、「開発エンジニア」と「インフラエンジニア」のどちらを目指すかによって異なります。
開発エンジニア |
インフラエンジニア
|
システムやアプリケーションの設計・開発を行う |
サーバーやネットワークなどのITインフラの設計・構築を行う
|
弊社の転職アドバイザーからの情報をもとに、開発エンジニアとインフラエンジニアの勉強時間をそれぞれ紹介します。
1-1.開発系エンジニアを目指す場合の勉強時間
開発エンジニアを目指している人の勉強時間は、200時間前後が多いです。
プログラミングによりゼロからサービスを生み出す開発エンジニアは、エンジニア職種の中でも高い人気があります。そのため、インフラエンジニアよりも競争率が高く、転職の難易度が高いため、ある程度の学習が必要です。
未経験から開発エンジニアになる場合は、資格を持っておくと転職活動を有利に進められます。おすすめの資格は2つです。
資格 | 概要 | 目安の勉強時間 | 勉強方法 |
基本情報技術者試験 | システム・ネットワーク・サーバーなどIT全般の基礎スキルを証明する資格。エンジニアの登竜門に位置づけられている。 | 200時間 |
過去問付きの参考書
|
Java Silver | Javaアプリケーション開発に必要な知識・スキルを証明する中級者向けの資格。Oracle認定Javaプログラマー試験のひとつ。 | 80〜100時間 |
Webサイトや参考書、問題集
|
基本情報技術者試験の勉強は、参考書を読んだ後に3〜5年分の過去問を繰り返し解くのがおすすめです。
Java Silverの勉強は、Webサイトや参考書で基礎を学んだ後に過去問を解くのがおすすめです。
Webサイトには、ProgateやPaizaなどJavaを無料で学べるサービスもあります。プログラミングがどういったものなのか知りたい方は、手始めにそれらのサービスから取り組んでみてください。
開発系エンジニアを目指しているなら、基本情報技術者試験やJava Silverの資格取得に向けて学習するのがおすすめです。
1-2.インフラ系エンジニアを目指す場合の勉強時間
インフラエンジニアは、IT業界の知識があれば転職できるケースが多くなっています。なぜなら、求職者に対して多くの需要があるからです。
競争率が高くないことから、企業や人によってはIT技術を学習しなくても内定をもらえることがあります。
より有利に転職活動を進めたい場合は、以下の資格を勉強するのがおすすめです。
資格 | 概要 | 目安の勉強時間 | 勉強方法 |
CCNA | Cisco製のネットワーク機器やそれらを扱える技術を証明する初心者向け資格。 | 180時間 |
Webサイトや参考書、問題集
|
LPIC-1 | LinuxOSの構築や運用に関する基礎的な知識・スキルを証明する国際標準資格。 | 140時間 |
Webサイトや参考書、問題集
|
CCNAの効率的な勉強方法は4つです。
- ・Webサービスの「Ping-t」と「CramMedia」で問われる知識を暗記する
- ・参考書を読んで、「Ping-t」で問題を解く
- ・参考書を読んで、問題集を解く
- ・動画教材や参考書でインプットして、「Ping-t」で問題を解く
※詳細はこちら⇒【CCNAはいらない?】元エンジニアが語るCCNAの必要性
LPIC-1を効率良く勉強する方法は3つあります。
- ・参考書を読んで、「Ping-t」で問題を解く
- ・動画教材や参考書を読んで、「Ping-t」で問題を解く
- ・ITスクールに通う
※詳細はこちら⇒LPICのおすすめ参考書3選!問題集や効率的な勉強方法も解説
CCNAとLPIC-1どちらも、Ping-tの「模擬試験モード」で正答率85%を安定して取れれば、合格できるレベルに達しているといえます。
資格取得までいかなくても、勉強しておくと強力なアピール材料になります。
そのため、転職前に少しでも知識を入れておくのがおすすめです。
2.実際に転職支援した方の勉強時間(弊社の支援例)
弊社が転職を支援したエンジニア未経験者の勉強時間を紹介します。
2-1.未経験から開発系エンジニアに転職した方
弊社サービスを利用して、未経験から開発系エンジニアへの転職を成功させた方の勉強時間や資格の有無を紹介します。
事例①:【未経験からシステムエンジニア】働きながら転職活動を行いキャリアチェンジに成功!
前職 |
住宅設備の卸売業の営業 |
現職 |
|
ITに関連する経験 |
完全未経験 |
勉強期間 |
Java Silverの勉強を半年間 |
取得した資格 |
なし |
転職のきっかけ |
新しいIT技術でアナログ作業を楽にできることに面白さを感じたから |
転職活動にかかった期間 |
弊社サービスを利用してから1ヶ月 |
事例②:大学卒業後、短期離職+ブランク期間ありの状態で転職活動し、2週間で内定を獲得!
前職 |
証券会社の営業 |
現職 |
システムエンジニア |
ITに関連する経験 |
完全未経験 |
勉強期間 |
Java Silverの勉強を1ヶ月 |
取得した資格 |
なし |
転職のきっかけ |
自分の長所を活かせることとエンジニアの将来性に魅力を感じたから |
転職活動にかかった期間 |
弊社サービスを利用してから2週間 |
事例③:【未経験から転職して年収100万円UP】Webエンジニアは天職だと思っています!
前職 |
事務職 |
現職 |
|
ITに関連する経験 |
完全未経験 |
勉強期間 |
なし |
取得した資格 |
なし |
転職のきっかけ |
エンジニアとして採用されたのに事務しかさせてもらえなかったから |
転職活動にかかった期間 |
弊社サービスを利用してから2ヶ月 |
開発系エンジニアの場合、勉強にかかった時間は長くても半年ほどです。転職前に資格を取らなかった方も多いため、資格取得は必須ではありません。
2-2.未経験からインフラ系エンジニアに転職した方
未経験からインフラ系エンジニアに転職した方の勉強時間や資格の有無を紹介します。
事例①:【大学中退からエンジニア】研修制度が整った大企業に2週間で内定!秘訣は面接対策にあり
前職 |
|
現職 |
インフラエンジニア |
ITに関連する経験 |
パソコン操作はできるが、エンジニアは未経験 |
勉強期間 |
なし |
取得した資格 |
なし |
転職のきっかけ |
将来性のある職種で未経験からでも転職できるから |
転職活動にかかった期間 |
弊社サービスを利用してから2週間 |
事例②:「PCをほぼ触ったことありませんでした…」完全未経験からエンジニアに転職成功|年収100万以上アップ!
前職 |
飲食店員 |
現職 |
|
ITに関連する経験 |
完全未経験 |
勉強期間 |
弊社が運営する無料のITスクールで3週間 |
取得した資格 |
なし |
転職のきっかけ |
年収が高く、仕事も楽しそうだったから |
転職活動にかかった期間 |
弊社サービスを利用してから3週間 |
事例③:【2週間で内定】公務員からエンジニアへ転職!現在は上流工程に携わっています
前職 |
少年院の職員 |
現職 |
インフラエンジニア |
ITに関連する経験 |
ExcelやWordが扱える程度、エンジニアは未経験 |
勉強期間 |
|
取得した資格 |
なし |
転職のきっかけ |
学生時代からIT業界に興味があり、前職の労働環境が悪かったから |
転職活動にかかった期間 |
弊社サービスを利用してから約2週間 |
インフラエンジニアへの転職にかかった勉強時間は、長くても1ヶ月ほどです。資格は取らず、ネットワークの基礎だけ学んだ方が多く見受けられます。
そのため、「1000時間勉強しないといけない」と身構える必要はありません。
合わせて読みたい⇒IT・Web・ゲーム業界専門への転職・就活に成功した方のインタビュー」
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3.現役エンジニアの平均勉強時間
では、現役エンジニアの場合は週に何時間ほど勉強しているのでしょうか?
経済産業省の「我が国におけるIT人材の動向」によると、業務外の週平均勉強時間は先端IT技術者で2.7時間、先端IT非従事者は1時間です。
巷では「エンジニアは普段から勉強が必須」といわれていますが、実際のところ学習時間は多くありません。
そのため、「エンジニアは勉強が大変そう…」と不安な方も気負いすぎなくて大丈夫です。
ただし、業務を進めるうえでわからないことや求められる技術などが出てきた時は、その都度キャッチアップしていく必要があります。
ちなみに、業務外の勉強にかかる月平均の自己負担額は先端IT技術者12,780円、先端IT非従事者3,920円となっています。
続いて、業務外で学習している人の割合を見ていきます。
同調査によると、業務外で学習している先端IT従事者の割合は73.8%です。一方で、先端IT非従事者で自主的に学んでいる人は48.4%であり、約半数は業務外で勉強していないことがわかります。
※先端IT従事者とは、AIやIoT、データサイエンスなどの先端技術に関わっているエンジニアのこと。
※先端IT非従事者とは、先端IT従事者以外のエンジニアのこと。
最新技術を扱うエンジニアは常にキャッチアップが必要なため、勉強している人が多くなっています。しかし、一般的なエンジニアは扱う技術が急に変わることはないので、業務外で学習しない人の割合が高いです。
一般的なエンジニアで実務を経験できる企業で働いているなら、仕事内の勉強だけでも問題ありません。
ただ、業務でわからないことや求められる技術は必要に応じて勉強することが大切です。
4.勉強時間を確保するべき人2選
現役エンジニアの学習時間はそれほど多くないものの、これから活躍の場を広げていきたいなら自主学習が不可欠です。ここでは、業務外でも勉強時間を確保して学ぶべきエンジニアの特徴を2つ紹介します。
4-1.エンジニア初心者
エンジニアになったばかりの初心者は、勉強が不可欠です。
未経験にも関わらず何も勉強しなければ、研修や仕事についていけず苦しい思いをします。
- ・同期に置いていかれる
- ・現場でチームに迷惑かける
- ・話についていけない
私自身、未経験からエンジニアになって1年目は特に苦労が多かったです。
当時は自宅で勉強していなかったため、研修でわからないことが増えたり、初現場で先輩・上長の話や求められていることが理解できなかったり大変でした。
休日に時間を取ってWebシステムの仕組みやデータベースなどを学ぶようになってからは、少しずつ理解できるようになりました。
エンジニア初心者は最低限、ITの基礎や使用するプログラミング言語、インフラ知識を学ぶことが大切です。基礎ができていれば、新しい仕事を任されても柔軟に対応できるようになります。
平日は仕事で一杯いっぱいかもしれませんが、休日に数時間勉強するだけで今後のエンジニア人生は変わっていきます。
4-2.スキル・キャリアアップをしたい方
エンジニアとしてキャリアアップしていくなら、業務外での勉強は不可欠です。
エンジニア業界は実力主義のため、高いスキルがなければ年収アップやキャリアアップはできません。
勉強によりスキルが高まることで、 「新しい仕事を任せてもらう」「ハイレベルな案件に携れる」など成長の機会が増えていきます。
結果的にエンジニアとしての市場価値が高まり、年収アップや憧れの企業への転職などあなたの目標を叶えることが可能です。
先端IT従事者の週平均勉強時間は3時間、1日に換算すると約30分です。先端IT非従事者の場合は、1日あたり10分にもなりません。
ということは、1日1時間だけでも勉強すればほかのエンジニアに大きな差をつけられます。
「自社開発企業で働きたい」「高年収を達成したい」など目標がある方は、ぜひ頑張って学習してみてください。
5.勉強時間を確保・継続できるか不安な場合の対処法
中には、「自己学習が大事なのは分かったけど、働きながら続けるのは大変そう」と不安を感じている方もいます。ここでは、エンジニアが勉強時間を確保し継続する3つのコツを解説します。
5-1.キャリアプランを設計する
勉強を続けるためには、まずキャリアプランを設計する必要があります。
目標がないまま学びつづけるのは、精神的にきついものです。
エンジニアの勉強も同じで、スキルを身に付けてどうなりたいのか決めなければモチベーションは続きません。
そのため、以下のようにエンジニアとしての目標を立てることが大切です。
- ・多分野に対応できるエンジニアになりたい
- ・特定分野のスペシャリストになりたい
- ・プロジェクトマネージャーになりたい
- ・フリーランスとして独立したい
また、キャリアプランを持っていれば、方向性が定まり今やるべきことが明確になります。自分の進む道を見失うことなく必要な技術や知識を学べるので、最短ルートで目標を実現することが可能です。
5-2.少しずつ勉強を習慣化する
学びを積み重ねていくには、習慣化することが大切です。ただ、習慣化が大事だと分かっていても多くの人にとって一番の難関となります。
習慣化のコツは、自分でも「簡単すぎるかな」と思うくらい小さな行動から始めることです。
- ・1日10分本を読む
- ・仕事でつまずいた点を復習する
- ・通勤電車の中で勉強する
はじめの目標はできるだけ簡単にしておくと、勉強に対するハードルが低くなります。
極論、「寝る前に参考書を開く」ということから始めるのもありです。
メンタリストDaiGoさんの著書『短期間で”よい習慣”が身に付き、人生が思い通りになる!超習慣術』で、習慣化について以下のように述べられています。
“簡単な行為であれば25日を超えたあたりで習慣化でき、難しい行為は50〜60日続けられると習慣化しやすい
50〜60日というと、およそ2ヶ月です。最初は簡単にできることから始めて、達成できたら負荷を上げ2ヶ月継続できるように取り組むと良いです。
5-3.まずは最初の1年努力する
勉強を一時的に習慣化できても、期間が決まっていないと長続きしません。
- ・いつまでやれば良いんだろう
- ・一生続けないといけないのかな
- ・そんなに長くモチベーションを保てない
そのため、まずは最初の1年継続できるように頑張ってみてください。期限があればモチベーションを維持でき、勉強が長続きします。
また、1年続けている間に「新しい業務を任せてもらえた!」「仕事で褒められた!」など成果が出れば、自然とさらに学びたくなるはずです。
ただし、資格など短い期間で済むものなのに、「1年かけてじっくり勉強しよう」と計画を伸ばすのはNGです。
期間が長くなるほど覚えたことを忘れたり、だらけてしまったりします。目標に対して最適な期間を設けて、勉強を続けることが大切です。
6.エンジニアの勉強で悩んだらユニゾンキャリアへ
未経験からエンジニアを目指しているなら勉強はするべきです。しかし、弊社のこれまでの転職支援実績から見ると、エンジニアに転職するのに1000時間も学習する必要はありません。
実際、弊社サービスを利用して転職した方は、多くても200時間ほどの学習で内定をもらっています。
エンジニア転職に向けて勉強する際は、はじめに目指す職種・キャリアを明確にすることが大切です。
目標が定まっていれば必要な知識・スキルを効率的に学べるので、短時間で済みます。何となくで勉強すると、遠回りしすぎて時間を無駄にしてしまうケースが少なくありません。
とはいえ、勉強するにあたって以下のように悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
- ・どのプログラミング言語を勉強すべき?
- ・どうやって勉強したら良いの?
- ・そもそも自分にはどんな職種が向いているの?
真面目な方ほど1人で悩んでしまい、なかなか一歩を踏み出せないことがあります。
ただ、エンジニアとしてキャリアを築いていくなら、早めの行動が重要です。先延ばしにしてしまうと、優良企業へ転職するチャンスが減り、理想のキャリアを実現できないことがあります。
もし、エンジニアの勉強やキャリアで悩みや疑問を抱えているなら、1人で悩まず転職のプロに相談することが大切です。その第一歩として、まずはユニゾンキャリアへご相談ください。
弊社ユニゾンキャリアは、IT専門の転職・就職支援サービスです。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役